# Exercise 2：ChatGPT で要件整理シートを作る（40 min）

## ゴール

Exercise 1 のジョブ・ペインを土台に、ChatGPT に要件整理シートのたたき台を作らせ、業務実態と照らして自分の手で修正する。

## 終了条件

- `output/requirements.md` に「ジョブ」「ペイン」「やること」「やらないこと」「必要な画面と機能」「評価指標」が埋まっている
- ChatGPT の出力をそのまま貼り付けただけの箇所が **ゼロ**
- 不要に抽象的な表現（「最適な」「効率的な」など）が消えている

## やること

1. ChatGPT に以下のプロンプトを送る

```
あなたは B2B SaaS のプロダクトマネージャーです。
以下のジョブとペインから、Web ダッシュボードの要件整理シートを作ってください。

【ジョブ】
[Exercise 1 で書いたジョブ・ストーリーを貼る]

【ペイン】
- 機能：[Exercise 1 で書いた機能的ペイン]
- 社会：[Exercise 1 で書いた社会的ペイン]
- 感情：[Exercise 1 で書いた感情的ペイン]

出力形式は以下の見出し順で、それぞれ箇条書きで書いてください。
1. このシステムの目的（1 行）
2. やること（3〜5 個）
3. やらないこと（3 個）
4. 必要な画面と各画面でできること（3〜5 画面、表形式）
5. 評価指標（このツールで達成したい状態を 2〜3 個）
```

2. 出力をエディタに貼り付ける
3. 業務実態と合わない箇所、抽象的すぎる箇所を **自分の言葉に書き直す**
4. 最後に自分の目で読み返し、誰が読んでも同じ解釈になるかを確認

## 補足：プロンプト設計の 4 要素

OpenAI の公式ガイドでは、効くプロンプトには 4 つの要素が必要だとされています。

| 要素 | 意味 | 上のプロンプトでの位置 |
|------|------|---------------------|
| 役割（Role） | AI に演じてほしい立場 | 「あなたは B2B SaaS の PM です」 |
| 文脈（Context） | 何を前提に考えるか | ジョブ・ペインの貼り付け |
| 制約（Constraints） | 守ってほしいルール | 「曖昧語禁止」「箇条書きで」 |
| 出力形式（Format） | どんな形で返してほしいか | 見出し順・表形式の指定 |

「ただ何となく書いたらこうなった」から、「4 要素を意識して書いたらこうなった」に切り替わると、AI からの返答の安定性が大幅に変わります。

## つまずいたら

- 出力が薄い → プロンプトに「具体例を最低 1 つずつ含めて」と追記する
- 出力が長すぎる → 「各項目 50 文字以内で」と制約を付け加える
- 業務実態と合わない → ChatGPT には現場の制約を伝えていない。プロンプトの後半に「制約：Node.js は使えない／印刷は社内 PC からしかしない」など書き足す
- 「やらないこと」が薄い → AI は「やらないこと」を出すのが苦手。自分の言葉で 3 個書き出してから AI に「他に隠れた『やらないこと』は？」と質問するほうが効く

## Tips（実務で効かせるコツ）

- プロンプトに **業界用語と社内用語を意識的に混ぜる**。AI は一般用語だけで返してきがちなので、こちらから「営業所」「拠点」「アカウント」など固有の言葉を投げると、合わせて返してくれる
- 1 回目の出力が良くても、必ず「これに 3 つツッコミを入れるとしたら？」と AI に再質問する。自分の見落としを補える
- ChatGPT の Project 機能を使うと、ファイルアップロード＋指示を 1 つのワークスペースで管理できる（個人プラン以上）

## 注意

- 業務データ（実名・実数値）は入力しない。ダミー化してから渡す
- AI 出力を「コピペで完成」させると、Day 2 のベンダー説明で必ず破綻する。後工程で気づくほど傷が深い

## 参考リンク

- [Prompt engineering best practices for ChatGPT — OpenAI Help Center](https://help.openai.com/en/articles/10032626-prompt-engineering-best-practices-for-chatgpt)
- [Prompt guidance — OpenAI API Docs](https://developers.openai.com/api/docs/guides/prompt-guidance)
- [Codex Prompting Guide — OpenAI Cookbook](https://developers.openai.com/cookbook/examples/gpt-5/codex_prompting_guide)

## 観察ポイント

ChatGPT の初稿はあくまで「たたき台」です。最強の使い方は「自分が書こうとして詰まった部分の埋め草として使う」こと。ゼロから書かせて全部任せると、後で必ず差し戻しが発生します。
