# Exercise 4：ベンダー向け説明資料の作成（30 min）

## ゴール

完成したダッシュボードを材料に、外部ベンダーに本番開発を発注するための説明資料を作る。

## 終了条件

- `output/vendor_brief.md` に以下が埋まっている
  - 案件の目的
  - プロトタイプの位置づけ（含まれるもの／含まれないもの）
  - 機能要件
  - 非機能要件
  - やらないこと
  - ベンダーへの質問リスト 5 個以上
- 質問リストが「動くプロトタイプを見た上で初めて出せる質問」になっている

## やること

1. `docs/vendor_brief_template.md` を `output/vendor_brief.md` にコピーする
2. ChatGPT に資料の初稿を作らせる

```
このプロトタイプ（HTML 添付）と要件整理シートを材料に、
外部ベンダーへの発注説明資料を作成してください。

【要件整理シート】
[output/requirements.md の中身を貼る]

【画面仕様】
[output/screen_spec.md の中身を貼る]

【プロトタイプの位置づけ】
動くたたき台。デザインや動きは確定ではなく、機能要件のすり合わせの土台。
含まれる：UI・画面遷移・ダミーデータ表示。
含まれない：認証・本番データ接続・運用監視・エラーハンドリング。

【出力形式】
- 案件の目的（1〜2 行）
- プロトタイプの位置づけ
- 機能要件（プロトタイプから読み取れるもの）
- 非機能要件（同時利用ユーザー数・レスポンス・CSV サイズ・ブラウザサポート）
- やらないこと
- ベンダーへの質問リスト 5〜8 個

【質問リストの方針】
- 「このプロトタイプを見た上で初めて出せる質問」のみ
- 「全部実装してください」のような曖昧質問は除外
- 「○○の場合の実装パターンは？」のように具体的な分岐を聞く
```

3. 出力をテンプレートに貼り付け、抽象的な部分を書き直す
4. 質問リストを音読してみて、「ベンダー側で答えづらい質問」「動くものを見た価値が出ていない質問」を削る

## 補足：なぜ「動くプロトタイプ＋資料」がベンダーコントロールに効くのか

要件定義の段階で「実物を見せられない」発注は、必ず想像のズレを生みます。「ダッシュボードが欲しい」と言葉だけで伝えると、ベンダーは安全寄りの見積もりを返します。スコープ膨張・スケジュール余裕・想定外の追加機能。

動くプロトタイプを見せると、ベンダーから返ってくる質問の質が変わります。「この機能はどこですか？」から「この処理はバッチでよいですか、リアルタイムが必要ですか？」へ。質問が具体的になれば、見積もりも具体的になり、不確実性が下がります。

これがベンダーコントロールの本質です。AI で作ったプロトタイプは、製品ではなく **発注精度を上げる装置** です。

## つまずいたら

- 質問リストが汎用的になりすぎる → プロトタイプの具体的な機能名を質問に含めて書き直す（例：「CSV のドラッグ&ドロップを社内 LAN 経由で使う場合のセキュリティ要件は？」）
- 非機能要件が決まらない → 「現状の業務量から逆算した値」を仮置きする。決まらないなら「ベンダーへの質問項目に回す」と判断する
- 量が多くて辛い → 質問リストは 5 個で OK。質より量にしない

## Tips（実務で効かせるコツ）

- 質問リストには **「優先度（A／B／C）」** を付ける。A = この回答がないと見積もりが出せない、B = あると確度が上がる、C = 参考情報。ベンダー側が答えに時間を割く順番が決まる
- 「やらないこと」を明示するほどスコープが守られる。「ユーザー認証は本フェーズで実装しない」と書くだけで、ベンダーは見積もりから外す
- プロトタイプのスクリーンショットを 3 枚くらい貼る。テキストだけより伝達精度が桁違いに上がる

## 注意

- ベンダーに渡す資料には **業務の本物データを含めない**。プロトタイプの画面にダミーデータが入っていることを明示する
- 「全部 AI で完結したい」と書かない。発注時に AI 利用を前提に書くと、ベンダーは見積もり方を変えてしまう（不利な方向にも転びうる）

## 参考リンク

- [Prompt engineering best practices — OpenAI Help Center](https://help.openai.com/en/articles/10032626-prompt-engineering-best-practices-for-chatgpt)
- [Best practices — OpenAI Codex（仕様書を強くする発想）](https://developers.openai.com/codex/learn/best-practices)

## 観察ポイント

「動くプロトタイプを見せた発注」と「言葉だけの発注」では、ベンダーから返ってくる質問の質が変わります。この資料は、発注精度を 1 段階上げる装置です。
